トレチノイン&ハイドロキノン
ハイドロキノンとトレチノインは、シミやニキビ、色素沈着などの肌トラブルを改善する治療薬として、美容皮膚科で広く利用されています。
ハイドロキノンはメラニン色素の生成を抑え、トレチノインは肌のターンオーバーを促進してメラニン色素を外に排出する効果があります。2つの薬剤を組み合わせることで、シミを効果的に薄くすることができます
ハイドロキノンとは?
シミや色素沈着の治療に用いられる美白効果のある成分です。メラニン色素の合成を阻止する働きがあり、肌の漂白剤とも呼ばれます。
トレチノインとは?
ビタミンAの誘導体で、皮膚の再生やシミ、ニキビ、しわの改善に効果がある薬です。
皮膚のターンオーバー(新陳代謝)を促進し、しみ原因となるメラニンの排出を促します。
◎トレチノイン・ハイドロキノン併用療法が効果が高くおすすめです。
使用方法
★毎晩(1日1回)、洗顔してスキンケア(化粧水・乳液)を行なっていただき、シミの部位に、ハイドロキノンを塗ってください。
※併用する場合は、トレチノインクリームが乾いてからシミの部位にハイドロキノンを指で広めに重ね塗りしてください。保湿と紫外線対策をしっかりと行なってください。
- 洗顔する
- 化粧水を使用する
- トレチノインを患部からはみ出さないように綿棒で薄く塗る
- トレチノインが乾いたら、ハイドロキノンを患部より広めに塗る
- 美容液や乳液・クリームを塗る
※朝は日焼け止めクリームを塗る
トレチノイン・ハイドロキノン治療の注意点や使用法は次のとおりです。
- 始めの2週間は皮が剥け、赤みやかゆみが出てくる可能性があります。
刺激や赤みが強い場合は1日1回から使用を始めるなどしましょう。 - 目の周囲や傷、かぶれがある部位には使用できません。
- 妊娠中、授乳中、妊活中も使用できません。
- 治療中は日焼け止めクリームやUVカット効果のある化粧下地を使用しましょう。
- レーザー治療を受ける場合は、2週間前に使用を中止しましょう。
- ハイドロキノンはいつまで外用しても問題ありませんが、トレチノインクリームは3ヶ月を目処に終了しましょう。
トレチノイン・ハイドロキノン治療は、肌荒れやアレルギーに注意する必要があります。強い赤みや刺激、かぶれがある場合は、必ず医師の診察を受けてください。